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株式会社 ディール

株式会社 ディール

経営管理本部 人事担当

阿部 椋平 様

2015年4月  株式会社IDOM 入社
2018年10月 株式会社明光商会 入社
2022年2月   株式会社ディール 入社

カイシャの育成論について



————ディール様と言えば新卒の若手や女性が活躍している会社という印象が強いのですが、どのような人材育成のお取り組みをされているのか教えてください。



ありがとうございます。当社は3つの育成方針を掲げておりまして、「任せて伸ばす」「挑戦した結果による敗者にはセカンドチャンスを用意する」「若手抜擢」がございます。


まず最初に「任せて伸ばす」の育成方針に関してですが、当社は設立6年目のベンチャー企業ということもあり、成長志向の高い学生さんが多く応募してくださりますので、そういった方への恩返しとしては「裁量」や「チャレンジできる環境を与える」ということが1番だと思っています。


当社の代表も、「任せて伸ばす」ことは未来への投資と捉え、若手であろうが年齢や社歴問わず社員を信じて任せるという方針を取ってくれていますので、失敗も成功も含め、多くの決断経験と成長機会を与え、任せて伸ばすことでのびのびと成長してもらう育成方針です。


次に「安心と挑戦はセット」という考えのもと、「挑戦した結果による失敗にはセカンドチャンスを用意する」という育成方針を掲げております。

失敗を恐れずチャレンジできるように挑戦したことをまず称賛し、任せたらそれで終わりではなく、しっかりとセカンド・チャンスを用意することを大切にしています。


最後に「若手抜擢」については、「ポジションが人を育てる」という価値観のもと、「まだ早い」と言われるような大胆な若手抜擢をしています。

例えば新卒入社1ヶ月目の将来有望な若手社員を採用担当に抜擢したりもしていますね。

こういった他社では「まだ早い」と思われるような若手抜擢は当社では日常茶飯事です。

この若手抜擢人事を当社では「新時代」と呼んでおります。


このような様々な人事制度の取り組みの結果、当社の全社員が毎月「ディールは働きがいがある会社だ」と答えてくれています。



————全社員の皆様が働きがいがあると回答しているのはすごいですね。とはいえプレイヤー業務も兼任しているマネージャー陣も多い中で実際に若手にそこまで大胆に任せられる仕組みづくりとしてはどのようなものがございますか?



当社では特定の誰か(人)に依存しないための「仕組み」づくりを徹底しており、新人でも安心して新しい業務に取り組むことが可能です。

若手を任せて伸ばすためには、大前提「仕組み」が整っていなければいけません。



————やはり組織の仕組み化は重要ですよね。それ以外に若手社員の活躍に繋がった要因はございますか?



採用の際のメッセージの打ち出し方も非常に重要視しました。

当社のメッセージとしては「何をするかより、誰と働くか」を掲げています。


時代の流れとともに変化していくであろう「事業内容(何をするか)」で人を採用していくのではなく、「働いている人(誰と働くか)」に着目して現在採用活動を行っています。

現場の社員にも「後輩から憧れられる人材になってほしい」と経営陣が社内メッセージとして伝えてくれているので、これから入ってくる人に「一緒に働きたい」と思ってもらえるようにもっと素敵な人材に成長していこうという現場の意識が自然と高まっています。


当社は将来的に社員数1万人を超える企業にしていきたいという「スイミー経営」というビジョンを掲げており、事業内容ももちろんですが、大きな夢や目標を持っている当社の社長や社員のことを面接などで伝えることで、最初は事業内容に興味を持って応募してくれていた方も最終的には「人」に魅力を感じて入社を決意してくれています。


またそういう人たちはやはり「成長」や「裁量」といった働きがいを重要視している事が多いので、当社の育成方針ともマッチしているのかなと思いますね。



————その他に貴社独自の育成方針があればお伺いしたいです。



その他には「フィードバックイズギフト」、「宣言文化」、「自立」など、様々な育成方針を掲げております。


ディールではフィードバックのことを「フィードバック イズ ギフト」と呼んでおり、フィードバックは社員の人生に本気で向きあっているからこその成長のための“ギフト”であり、素晴らしいことである、という価値観を大切にしています。


あとは当社の若手は日頃から「宣言」する社員が多いです。

宣言された先輩側も宣言する若手を笑ったり、無理などと言ったりせずに、むしろ「応援しよう」「威勢の良い若手が入ってきた」と宣言する若手を持ち上げてくれる先輩ばかりなので、若手は恥ずかしがらずどんどん大きなことを宣言して周りを巻き込み、自ら退路を経ってチャレンジします。

そのお陰で社内はいつも活気があります(笑)。


自立に関しては、「自分の人生を自分で決める」こと、「自分で選んだ人生を自分で正解にする」こと、「自分で決断する力を持っている自立した人材を育てていく」ことを方針としており、上司がよく「〇〇はどうしたいの?」という部下本人の意思を問う育成をしているのも当社の特徴かと思います。



————阿部様が入社する前と後で会社に対してギャップはございましたか?



私は入社して1年程になるのですが、それまでは2社、大手企業で働いていた経験があります。

ですのでベンチャー企業への入社は自分の中で新しい挑戦だったため、ワクワクしたと同時にやはり不安でもありましたね。

ギャップとしては、ベンチャー企業は大変だというイメージはもちろんあったのですが、実際に働いてみると想像以上に大変な部分が多かったです(笑)。


例えば、正解がわからない中で、自ら考え自ら行動し自ら改善していかなければいけないという場面が多々あります。

裁量を多く任せてもらえるからこそ、未経験なことでも自分で考えて業務を進めていかなければいけません。

それもスピードを重視しているベンチャーだと立ち止まっている時間はなくて、考えながら動かなければいけません。

私の場合だと、採用で選考フローを考える時や課題があった場合も自分で人脈を作りに行き他社情報をインプットし、それを会社でアウトプットして実行し、うまくいなかったらまた改善する、というアクションを行っていました。


ただ、その分成長できたなという実感もありますね。


当社の育成指針である「任せて伸ばす」「挑戦した結果による失敗にはセカンドチャンスを用意する」といった考え方があるからこそ、変化することを恐れたり、やる前から失敗を恐れたりすることなく、新しいことにどんどんチャレンジすることで失敗も成功も多くの経験を積むことで次に繋げよう、成長していこう、という思いで、思い切って行動できているのだと思います。



————セカンドチャンスが与えられる際にどういったフィードバックの取り組みがなされているのでしょうか?



当社では部下と上司の「報連相」と「コミュニケーションの量」を非常に大事にしており、制度として「トレーナー・トレーニー制度」があります。

入社した際に新入社員1人1人にトレーナー社員を付け、定期的に1on1を行ったり、仕事の報告や相談をしたりしてフィードバックを行うというものです。


また、四半期に1回「キャリアフィードバック面談」というものも行っており、上司が部下のキャリアに本気で向き合い、フィードバックをしていく“キャリアフィードバックイズギフト”の取り組みも行っております。




業務内容について



————若手の社員の方が活躍されている中で、業務としてはどういった内容のお仕事なのでしょうか?



当社はITの中でも特に著しい成長を遂げているEC業界向けにSaaS事業やソリューション事業を提供している会社です。

主に、化粧品・健康食品・食品・アパレルなどのEC通販・D2C企業様向けに自社サービスのSaaSプロダクトやソリューションを通して、クライアント様の課題を解決し、成功に導くというのが基本的な業務内容となります。


その中でも、当社の主力事業でもあるSaaS事業は4つ自社開発SaaSプロダクトがございまして、UGC活用ツール「UGCクリエイティブ」、インフルエンサーキャスティングツール「ECキャスティング」、EC決済チャットボットツール「ECチャットボット」、Instagramチャットボットツール「ECインスタボット」と、4つの自社サービスを展開しており、それぞれ4つの自社サービスの共通点としては、D2C・EC業界向けに提供しているEC・D2C特化型SaaSプロダクト(D2C×SaaS)であるということです。


私が入社した頃はSaaSプロダクトは2つでした。

なのでここ1年ちょっとで一気に4つまで自社SaaSが増えたことになります。


そういった新規事業立ち上げのスピード感もベンチャーならではの魅力ですよね。


また、SaaS事業は高収益かつ将来の見通しが立てやすく、外的要因に左右されにくいストック型のサブスクリプションモデルであるという点も特徴です。


ベンチャーらしい攻めの要素もありつつ、その一方でしっかりと高収益のSaaSのストックビジネスで堅実に安定した事業基盤をつくっている点においては、当社の「事業も人も中から小さく生んで大きく育てる」という事業方針に沿った考えがあります。


当社の企業理念である「顧客を成功に導く」ことで、当社のサービスをより長くお客様に安心して使い続けていただけるよう“カスタマーサクセス”することを重視しながら業務を行っています。



————ありがとうございます。貴社では女性の活躍も多いと思うのですが、女性が多いからこその強みがあればお伺いしたいです。



やはり化粧品業界や美容業界の企業様が当社のクライアントとしてメインになるので、化粧品を知らない人よりも普段からメイクをしていたり、プロテインなどの美容・健康意識が高く、美容が好きな人から改善の提案を行ったりする方が説得力も理解力もあるのかなと思っていますね。


また、女性社員が多いことの背景としては、会社のコーポレートカラーとしてもピンクを採用していることや、お洒落制度や美容健康促進制度など女性が求めている制度が多くあり、実際に歳も近い新卒入社の女性社員が若くしてバリバリ活躍しているという身近な同性のロールモデルがたくさんいることも、強みになっていると思います。



社員の皆様について



————ディール様は「若手活躍」や「挑戦の文化」が根付いているという事が伝わってきたのですが、実際にどのような人材を求めていらっしゃいますか?



求める人材の定義としては、「素直でかわいいやつ」という定義づけをしています。

やはりかわいがられる人は人望があり、人間性が優れていると考えていて、クライアント様もそういう人からサービスを買いたい、サービスを受けたいと思うので、そんな人材を採用していきたいと考えていますね。


また、ベンチャー企業で目標が高いこともあり、成長意欲が強い人も求める人材に当てはまります。

実際に社内のメンバーも成長したい、上を目指したいという人が集まっている傾向にあります。

当社が成長機会を与えるだけでなく、様々なことを吸収しようとする素直さを持っている人の方が成長に繋がりやすいと感じますね。


あとは、人と対話するときに楽しそうに話す人や上司との付き合い方が上手い人といった、「愛嬌がある人」や「体育会系の人」も、当社にはマッチするのかなと思っています。



————貴社で活躍する方の共通点はございますか?



とにかく「素直さ」と「成長への貪欲な姿勢」だと思いますね。


特に新卒だと最初は右も左も分からずに社会に出てきた段階なので、できない事や分からない事ばかりかと思うのですが、そんな中で斜に構えたり、凝り固まったりせずに、1年目は素直に全部吸収して1日でも早く「自分よりも上のステップにいる先輩やメンバーを追い抜きたい」という思いを持って失敗を恐れず「まずは行動する」「まずはやってみる」ということが大事ですよね。


多少能力があったとしても、頑固で捻くれている人より、「私、素直だけど何もできません!(笑)」みたいな元気とやる気と素直さだけが取り柄の新卒の方が、当社の場合は吸収が早く、他の社員が立ち止まり、納得するまでなかなか行動できていない間に、もう動いて失敗も成功も経験してしまっています(笑)。

素直だから迷わない。

だからこそ結果的に誰よりも量をこなすことができ、その結果成長し成果に繋がっているというところはあります。


実際に2022年4月入社の新卒社員が入社2ヶ月で、大手食品メーカーの社長を相手に自らマーケティングからインサイドセールス、フィールドセールス、そしてカスタマーサクセスまでのSaaSの“ザ・モデル”のすべてを1人で行い、22卒の同期の中で最速で昇格した新卒社員もいます。


その実績の背景には、やはり「素直さ」と「成長への貪欲な姿勢」があると思いますね。


その子は入社当初から仕事に対する熱量も非常に高く、業務時間外にも自主的に情報のインプットを行っていたため、結果に繋がっていったのだと思います。

また、自ら積極的に「新人賞を取りたい」とよくアピールしていました。

そうやって1人ではなく周りに味方をつけながら、仕事を進めていったこともディールで活躍できた=「ディールっぽい社員」だったのだと思います。



社風について



————社内の雰囲気についてもお伺いしたいです。



社内の雰囲気としては、社員同士の年齢が近いという事もあるため、非常に仲が良いですし、社内は元気で明るい社員でいつも活気に溢れています。


当社の人事のミッションは組織の「採用・育成・活気」です。

ディールに合った良い人材を全力で「採用」し、全力で「育成」し、育った優秀な社員が長く活躍し続けてもらえるような「活気」ある職場環境をつくることを大切にしています。


なので、社内の活性化をとても重要視しています!

ここまでやる必要あるのかというほど盛大にお祝いをするし、朝会・夜会・締め会・総会の演出も時間をかけてかなり凝っています。

その背景には、活躍してくれた社員を称賛するための「称賛文化」を大切にしているからです。

そしてその姿を見た他の社員が「目指したい場所」になるために、イベント1つ1つの演出はすごく重要なのです。

活性化の取り組みは、業績にすぐに直結することではないので、後回しにしがちですが、こういったことを怠らないところが当社の魅力でもあり若手が活躍している要因だと思います。


また、当社では結果を出した分のリターンが返ってくる仕組みもあります。

例えば「達成マンス制度」というものがあり、これは毎月チーム目標を達成した場合、チームでの懇親会費用を補助したり、翌朝の午前が半休となったりするという制度です。

飲み会などを通してチームの結束力を高めてもらうことを会社としても推奨しております。


こういった制度は社内の中に「活性化プロジェクト」という会社が活気づくための企画・アイデア出しを行うプロジェクトがあり、そのメンバーが考えてくれたものになります。

ちなみにこのメンバーは、様々な部署から選ばれた選抜メンバーで構成されています。




————実際に女性社員が多いならではの文化というものはございますか?



先ほども少し触れましたが当社には「お洒落制度」というものがあり、髪色、服装、ネイル等は全て自由な会社となっています。

そのため、実際にネイルなどおしゃれに関する話題があがることが多いですね。


また、「美容・健康促進制度」という、自社やクライアント企業様の化粧品や健康食品を無償提供するという制度もあります。

例えば社内でじゃんけん大会をして、新作のコスメやサプリを試す、といったイベントの機会も用意していますね。

ちなみに最近人気だったのはプロテインです。

その時は女性だけでなく男性も立ち上がってじゃんけん大会に参加してましたね。もちろん私も(笑)。


業務中は業務に集中する反面、社内での交流の側面では文化祭の前夜祭のような雰囲気を持っていたりと、メリハリのある社風となっています。



採用について



————貴社のHPで社員の皆様の様々なデータを挙げられている理由についてもお伺いしたいです。



やはり1番の理由としては学生と向き合いたいという想いがありますね。

新卒というのは人生で1度きりしかないからこそ、WEB上で面接を2,3回行うだけではお互いに理解が深まらないまま、ミスマッチを起こしてしまう可能性があると思っています。


だからこそ、当社では働きやすさよりも、厳しくとも成長したいという働きがいを求めている学生を募集していることも、あらかじめお伝えするようにしています。

そして、複数回の面接を行い、企業側だけでなく、学生さんにも当社を選んでもらいたいと考えており、選考の中でも「自分で選んだ道を正解にしてください」と伝えるようにもしています。


そのため、一般的にはマイナスイメージになりやすい残業に関するデータも正直に出しています。

これも、「働きがい」ではなく、「働きやすさ」を重視している方にとってミスマッチとならないように、ということを意図してのものになります。


また、HP内の重要コンテンツの1つとして、2017年創業から代表が続けている「ディール社長ブログ」がございます。

社長ブログの中には、代表のその時々の苦悩やプライベートのことまで、自社の良い部分だけでなく課題だと思っていることも赤裸々に日記のように記されており、応募者様には、社長ブログを読んでいただいた上で面接に望んでいただくことで採用のミスマッチを減らす事にも繋がっています。



未来のビジョンについて



————今後会社として取り組んでいきたいことや力を入れていきたいことはございますか?



当社は平均年齢が24歳と非常に若い会社という事もあり、中間管理職不足という課題があります。

外部から採用する、というのも1つの手段ではあるとは思うのですが、代表としても新卒カルチャーを大事にしたいと考えています。


事業も人も中から自分たちで育てていくという方針のもと、若手を抜擢し、若手を光らせ、しっかりと育て、カルチャーを守っていきながら将来的に会社を上場させていきたいので、将来有望な新時代=新卒社員をしっかり定着させて、中間管理職まで育成した上で会社を大きくさせていく事に注力していきたいですね。


また当社のビジョンとして、先ほども申し上げた通り社員数が1万人を超える企業へと成長させたいという思いがあり、その通過点に上場があると考えています。


そのために、1人では実現できないことも、100人,1000人,1万人と集まることで大きなことを成し遂げようという「スイミー経営」を目指しているので、行動指針の中でも「スイミーのようにチーム・ディールで成し遂げる」という指針を特に大事にしています。


スイミーが絵本の主役だけれども、1匹1匹が合わさることでマグロよりも大きな存在になり、結果的に全員が主役であったと言えるように、「社員こそがディールの主役であり、社員こそがディールの競争力である」という文化も大切にしていますね。


会社とは、1人では実現できないことをみんなで実現させる場所という考えが前提にあります。


私は「人」が好きです。

なので、個ではなく会社という組織(チーム)で大きなことをディールという仲間たちとともに成し遂げたい。

1人ではできない事でも同じ方向を向いた仲間がたくさん集まる事で、大きな事でも成し遂げられる会社にしていきたいと思っています。

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