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FORCE-R 株式会社

FORCE-R 株式会社

代表取締役社長

飯塚 遼太様

ニューヨーク州マンハッタンで10年過ごした後、帰国。

Webベンチャー勤務でのインターン経験を経て、24歳で独立。

自身の経験を活かし、FORCE-Rを創業。

2015年7月 FORCE-R株式会社

代表取締役社長 就任

カイシャの育成論について



————最初に、育成に関して貴社ではどのようなお取り組みをされていらっしゃいますか?



今は、研修のような何か決まった育成プログラムはないのですが、OJT形式をとっているため実践の中で成長していただくという形になっています。

ですが、直近は人数規模も拡大していっておりますので、育成に関しても形として整えていかないといけないフェーズだとは思っていますね。


育成という面で社内の共通言語として認識しているのは、「ハードスキル」と「ソフトスキル」です。

これは仕事をしていく中で大きく2つに分解できる部分だと考えています。


私や今の役員陣は元々フリーランスとして活動していたという背景があり、フリーランスで生活をしていくには全体的に高いクオリティで依頼をこなす必要があるため、知識やノウハウなどの「ハードスキル」部分はベースとしてあるかなと思いますね。


一方で、営業力やヒアリング力などのコミュニケーション能力や協調性、どうすれば気持ちよく仕事ができるのかといった「ソフトスキル」面も同時に磨いていって欲しいと思っています。


多分、そういった考え方をそもそもしたことがない方もたくさんいると思っているので、例えばチャットコミュニケーション1つをとっても、できるだけ相手に工数をかけない伝え方や、相手が気持ち良く仕事ができる依頼の仕方なども教えるようにはしています。


またそこに対しても私がどういう風に考えているのかといった背景部分や思考部分についても伝えるようにしていますね。


例えばですが、相手の期待値を超えるためにはプラスアルファのもので返してあげないといけないことや、そもそも相手の期待値を知らないと自分が何をしたら良いのかわからないよね、といったことを日々話すようにしています。



————人数が増えるにあたって育成面も整えていかなければ、というお話がありましたが、今後どういった育成方針をとっていきたいかなどの展望はございますでしょうか?



そうですね。

以前はチームが明確に分かれていない状態だったのですが、現在は事業部が5つほどあり、役割も明確化してきました。


例えばデザイン・制作系の領域であれば、その事業部の人以外も、「制作ってこういうことができるんだ」とか「デザインってこういう考え方があるんだ」といったある程度の知識は全員に知っておいてもらいたいと思っています。


WEBマーケティング事業では特に他事業部との連携が必要な場面が多いですし、弊社はWEBマーケティング領域を包括的に行っているので、自分の事業部とは違う領域だったとしても全員がある一定の知識ラインは保てるようにしていきたいと考えていますね。


また社員には、もちろんハードスキルもソフトスキルも上げてほしいとは思うのですが、「FORCE-Rで働くことでちゃんと成長している実感を得られる」ということが私としては一番大事かなと思っています。


なので甘いところだけ出してもだめだと思いますし、しっかり厳しいこともあるという現実も伝えていくようにはしていますね。

基本的には次の課題が見えている状態で仕事を進めて欲しいのですが、そこだけを見るとかなりしんどい部分もあると思うので、振り返った時に「これくらいできるようになった」ということを実感して、やりがいに繋がってくれたらいいなと思います。



————個人の課題をキャッチアップする体制などにおいて、何か工夫されていることはございますでしょうか?



やはりコミュニケーション量を増やすということが一番なのかなと思っています。


とにかく対話の回数や時間をなるべく取るようにして、本人が今どんな壁に直面しているのか、どんな課題を抱えているのかということや、私がそれに対してどう思っているのかということなど、話をする時間をなるべく増やすようにはしていますね。


それは例えば1on1の場やランチの場で、業務の中でこういうことがうまくいかなかった、といった話があれば、「そもそもこういうことをちゃんとやっていたら違う結果になっていたかもしれないね」みたいなことを繰り返し繰り返し伝えています。

特に誰をターゲットにしてご飯に誘う、という訳でもないのですが、自分ごととして捉えてもらうようにこういったことは定期的に伝えていかないとな、と考えていますね。


なので、研修などある程度形のあるものを取り入れることも大切ですし必要だとは思っているのですが、それだけだと「知ることを知る」きっかけにはなり得ても「会得をする」ことはできないんじゃないかと。


やはり実践の中で学ぶことが一番早いと思っているので、日々の業務の中であったり、フランクなご飯の場であったり、コミュニケーションの機会を積極的に設けていくことが重要だと考えています。


以前の人が少なかった時は、そういったご飯などの場を今よりも頻度高く設けられていたのですが、やはり後から入社してくれた最近のメンバーは初期のメンバーよりも私との濃い時間を受け辛くなってきているので、コミュニケーションの機会をもう少し与えられるようにしたいなとは思っています。


なので私じゃなくても、比較的私の考えに似ている中間管理職メンバーにも、部下とのそういった時間をなるべく作ってほしいですね。


楽しく雑談しながらご飯を食べるのでもいいのですが、職場の仲間というところで一番共通しているのは基本的に仕事だと思うので、例えば仕事に対して何か思いを持って話をしたり、何か気づきを提案したり、そういった生産性のある会話をしてもらえたら、身のある時間になりますよね。


会社の仕事やチームの状態などの人間関係に興味を持っていない人はいないんじゃないかと思うので。



————そういったコミュニケーションが大事だと思われたきっかけや、飯塚様の根底にある思いはどういったものがあるのでしょうか?



元々自分はすごく適当な人間なので、一番社会人に向いていないんですよね(笑)。


でも独立して、クライアントを持って、自分の仕事に向き合って、という経験を積んでいく中で、やっぱり結局一番は対話することが大事だよねってことがすごくあるんです。


対話の中で感謝されて、感謝がプラスアルファ感動になって、感激になる。

結局そこが、自分の仕事のバリューとしてどのような価値を提供できるか、ということに繋がってくるんだと思います。


なので、私の経験の中で芽生えた考えや気づいたことなどを、メンバーにも惜しみなく共有できたらいいなと思っています。




会社の理念について



————ありがとうございます。次に、会社の理念として大切にされていることを教えてください。



当社は「今日より明日を良くする」という理念を掲げています。


これは「技術力や良い商品、サービスにこだわって頑張っている企業さまのお役に立ちたい」という念いを表しています。


適当な私のキャラクター的には、理念とか必要ないんじゃない?と思ってしまうタイプなのですが、実はこの理念も後付けで作りました(笑)。


でもやっぱり組織を作っていく上で、理念をしっかり定めることはすごく大事なことなんですよね。


例えば、「世界を変える」みたいな大きいことを謳ってもいいのかなとも思ったのですが、できるだけシンプルに考えました。


今日より明日を良くしたいと思っていない人って、逆に多分いないですよね。


1年後は収入をこれくらい上げたいとか、これくらい仕事ができるようになりたいとか、皆それぞれより良い未来を描いて過ごしていると思いますが、実際にそれを実現するためには1日1日の積み重ねがすごく大事だと思います。


そういった意味で、小さな一歩でも大切にというシンプルさを重視して制定したのが今のフレーズですね。



————その理念を通じてどういったことを実現していきたいですか?



まだ明確に決まっているわけではないですが、会社としてできることをもっと増やしていきたいです。


前は不可能だったことができるようになってきたとか、こういうことに貢献できたとか、じゃあ次はこういうことができるかなとか、できることが少しずつ広がっていく繰り返しだなという風に思っています。


また最終的な究極のゴールというのは、人の場合「死ぬ」ことですよね。


そこに行き着くまでの道中、1日1日がゴールのような感覚で、明日、1週間後、1ヶ月後、1年後、何かを追いかけ続けていくということが大事かなと思います。

でも辿り着いても終わるわけじゃなく、死ぬまではまた明日が必ず待っている。

それをひたすら繰り返しているっていう、そんな感覚ですかね。


あとは、道中に楽しめるかどうかということもとても重要だと思っています。

もちろん道中にはしんどいことや挫折など色々ありますが、振り返った時に、いかに自分でできることが増えたか、いかに仲間と楽しめたか、ということが充実していればしているだけ良いんだと思いますね。


結局この1日、この1週間、何もできなかったと思ってしまったらやっぱり後悔すると思うので、道中にどんな状況であれ、楽しめるかどうかということが私の中でとても大事です。


ただ、この理念を浸透させるというところが次の課題かなと思っています。


最初は浸透させるというところにそこまで重きを置いていなくて、組織規模が大きくなれば必要になってくるだろう、求人に載せる情報として必要だろう、というくらいの気持ちで、とりあえず作ったというところが大きかったんですね。


ただ、例えば「これって何のためにやっているんだろう」と感じた時に、理念に込められた想いが共有されていればその答えが見えてくる場合も多いと思うので、やはり浸透させるということは次の段階としてはマストなのかなと感じています。


そこがまだ十分にはできていないので、役員や幹部や他の社員にも、普段の業務ってこういうところに紐づいているんだよという意識付けを今後しっかりとしていきたいですね。



————ありがとうございます。飯塚様の中でこれまで大変だったエピソードなどはございますか?



そうですね、ずっと大変ですよね(笑)。


初期段階はやはり売り上げが立たないことが一番大変でした。

立ち上げ当初、6-7人くらい一緒に働いてくれたメンバーがいたんですが、給料が払えない状況だったのでそこはすごく苦しかったですね。


また事業がある程度回っていくようになってからは、クライアントに対してどんな価値提供ができるかというところを考えることにも苦労しました。


他社がやっているようなサービスを提供しても意味がないですし、ある種それを低価格で提供するということもやり方としてはありますが、あまりその考え方は好きじゃなくて。

もっと高価格で出しても価値のある、多少高くても他にはないサービスだから使いたいと思ってもらえるようなバリューを創出することが大変だったなと思います。


あとはどこの会社もそうだとは思いますが、それを実際に一緒にやるメンバー・組織作り・採用という点も、やはり今直面している課題だと思いますね。


そういった意味で、求職者やクライアントに自分たちのことを知ってもらいたいので、情報はできるだけ飾らず、嘘偽りなく開示するようにはしています。


採用のことを考えるとわかりやすいのですが、今WEB業界って人気の業種なんですよね。


でも例えば、「うちはめちゃくちゃ気持ち良く働けますよ」「めちゃくちゃ稼げますよ」とか良い面ばかりを出してもしょうがないんです。

しんどいことも苦労することもたくさんありますし、大変なところをしっかり理解してもらう必要があるので、ギャップをなくすと言う意味でも、やはりそこは先に伝えておくことが重要だと考えています。


また求職者だけでなくクライアントに対しても、自分たちができることだけではなく、できないことや弱い部分を先に伝えておいた方が、結果的に良い関係値を築けるんじゃないかなと思っていますね。




社員の皆様について



————貴社では、どんな社員の方が活躍されていますか?



やはり一言で言うと成長力が強い人ですかね。

こうしたい、こうなりたい、という思いをしっかり持っている人が、活躍しているイメージがあります。


例えば、まだ入社して1年程のWEBコンサルティング事業部の本多という人間がいるんですが、元々は業界経験者ではあったものの最初はアルバイトという形でジョインをしてくれました。


業務を進めていく中で当然たくさんの壁にあたりますが、彼は1つ1つ課題をキャッチアップして、どうすればうまくいくのか、どうすれば解決できるのかを丁寧に思考・実行していってくれて、今は事業部の成績トップにまでなりました。

1年でそこまで成長できるのは素直にすごいなと思いますね。


また伸びる社員の特徴としては、何かしら挫折経験を持っている人が多いような気がします。


先ほども少しお話ししましたが、こう変わりたい、こういう風に成長したい、こうなりたい、という思いや野望をほとんどの人が持っていると思います。

その目標に行き着くためには結構しんどい思いをすることだってあると思うのですが、1回落ちてるじゃないですけど、一度悔しい思いを経験した人間の方が、バネって絶対にあると思うんです。


もちろんポジティブな気持ちもすごく大事ですが、ネガティブな経験をしたことがある人の方が、よりポジティブなものが生きる力やバネになっているというイメージがありますね。


なので採用の際には、掲げている理想像に対して、何でそう思っているのか、何故そうなりたいのか、ということを聞くようにしています。

どういうところにパワーの根源があるのかを掘り出して、何か良い形で一緒に気持ち良く成長できるような会社でありたいと思っていますね。



————ありがとうございます。せっかくなので、隣にいらっしゃる小澤様(インタビューのフロントを担当していただきました)にも、どんな社員の方が多いのかお伺いしてもよろしいでしょうか?



小澤様:そうですね。良い意味でフランクでコミュニケーションが取りやすい方が多いなと思います。


良い方向に向かうためであれば遠慮する人は少ないと思いますが、とにかく前向きに進めようという意識が社員の共通しているところだと思いますね。


それも最初冒頭で飯塚がお話ししたように、何かそういったマインドの教育があるという訳ではないので、そういう方が自然と集まってきているという言い方が合っているのかなと。


また自分たちで課題を見つけてそれを解決しようという意識がそれぞれ強いので、スピード感溢れる現場だなとも感じます。


会社も、そういった社員の前向きさに答えてあげようといった考えなので、社員と会社相互の力で、事業がここまで大きくなったのかなと思っていますね。



————なるほど。そういった環境が相まって、成長力が強い方が輝ける会社になっているということなのですね。



そうですね。採用の時に人は相当見るようにはしています。

なのでメンバーが良いというのは大前提あるとは思いますが、多分会社のスタンスとして、ある種スーパードライな側面があることが見えているんじゃないかなと思うんですよね。


のびのび裁量高くやれるといった自由な側面がありつつも、結果を出さないとどうしようもないよね、ということも全然言いますし、それができないんだったら別の輝ける場所があるのかも知れないね、という話もします。


なので、良い面と厳しい面、両方しっかりあるんです。

先ほど情報は誤魔化さないで出すというお話もしましたが、社員はキラキラしたところだけを見ているのではなくて、厳しい面もしっかりと把握してくれているんだと思います。




事業内容について



————社員様と会社のスタンス、素敵な関係だと思いました。ここで改めて、事業内容についてお伺いしてもよろしいでしょうか?



簡単に言うと、多種多様なクライアントが抱えている様々な経営課題を、WEB領域で総合的な施策で解決するということを事業としている会社です。


WEB領域というのは解決のための手法がたくさんあるので、これだけやればいいということは基本的にあんまりなくて。

でもクライアントからすると、これをやりたいというものがあったりするんですよね。

そこで、「それよりもっと良い方法がありますよ」「他にこんな可能性がありますよ」ということをサポートするのが我々の仕事です。


そのWEBといった領域で限定的にならず制作やメディア、SNSだったり、今それぞれの各手法を事業部としてしっかりと独立させにいっている最中ですね。

それぞれを強化すればするほど包括的にカバーできると考えています。


あとはECコンサルの事業部に関しては、唯一の手法というよりは業界向けの事業になっていて、今拡大に力を入れている事業部です。


やりがいとしては、クライアントは業界を問わないので、いろんな業界を見れる・知れるということが1つ面白いところかなと思います。


あとは自分も含めWEBが好きな人間が多いと思うので、例えば今ChatGPTがホットトレンドですが、何か新しいシステムが出たり、そういったことをいち早くキャッチアップして触れられたりすることも楽しいです。


WEBにどんどんそういった新しいものが開発・追加されるとまた新しいマーケットができるので、これを利用して何かクライアントの役に立てないかなとか、事業や施策をずっとアップデートし続けていくことも、大変ですが同時にとても面白いことでもありますね。


あとはその施策を持ってクライアントの課題を解決して、喜んでくれることが一番のやりがいかなと思います。



未来のビジョンについて



————最後に、今後力を入れていきたいことやビジョンを教えてください。



まず直近の動きとしては、ECコンサルの事業部を強化していきたいと思っています。


あとは会社としてできることが増えたらいいなと思っているので、今はいわゆる受託で事業を展開しているのですが、ゆくゆくは自分たちがメーカー・プロダクト側となってリリースをしていく、といった領域も視野には入れています。


その1つとして例えば、採用の失敗などの経験もありますので、そもそも会社にマッチする人たちが集まるようなブランディングを支援する事業などをスタートできたら面白いかなと思っていますね。


また、元々私は10年ほどニューヨークに住んでいました。

自分が社会不適合者なのはその影響もあるんじゃないかなと思うんですが(笑)。

それもあってか、たまに日本ってつまんないよなって思うときがあるんですよ。


海外でも当然WEBの世界はあるのですが、日本のWEBの在り方とは全然違ったりします。

なのでやはり将来的には海外にも進出したいですし、例えば日本の企業さまを海外に展開させる支援事業などでも良いですし、日本だけでなく外の世界ともっと携わることができれば面白いだろうなと思いますね。


あとは、うちは今WEB会社にしては珍しいかも知れないのですが、コミュニケーションを活発にとって欲しいので基本的にフル出社にしています。

なので、ゆくゆくは好きな時間に好きな場所で働くという縛られない働き方が実現できたらいいなと思っています。


なので事業としても、会社の制度としても、より自由にしていきたいということが今後の展望です。



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