top of page

株式会社 ディーブレス

株式会社 ディーブレス


広報部(写真左)

代表取締役
(写真中央)

広報部/マネージャー
(写真右)

坂出 彩乃 様

 2016年1月

株式会社ディーブレス入社
2023年3月

広報部配属

増田 吉史 様

2008年3月

株式会社ディーブレス入社

2013年4月

取締役就任

2023年7月

代表取締役就任

川口 元基 様

 2015年9月

株式会社ディーブレス入社
2023年3月

広報部マネージャー就任

カイシャの育成論について



————最初に、現在人材育成についてどのようなお取り組みをされているのかを教えてください。



増田様:社員それぞれのパーソナリティーや能力を活かして、自ら考え、仕事を生み出していく主体性を尊重しています。

今の環境を考えると1人1人の主体性がないと、組織としての力を上げていくことは難しいので、まずは自ら行動する、という部分は重視しています。


川口様:そうですね、今までも「何でも自分たちでやってみる」という傾向は自分自身を含め強いと思います。


坂出様:「習うより慣れろ」の価値観を持った人が多く、当社ではOJTや研修というものではなく、与えられた目標に対してどう達成していくべきかを考え抜きながら成長していく環境ではないかと思います。


増田様:ただ、そういう考え方だけではこれから通用しないとも感じています。

今までのやり方でやれてきたことを活かしながら、当社の環境で成長できることを増やし、組織内でギャップが生まれないようにしていきたいと思っています。


坂出様:今は価値観の多様化が進んでいるので、そういう時代の側面もあるのかなと思います。

やはり20代の子とは考え方の違いもあるのかなと感じますし、価値観の相違で悩んだこともありますね。




会社の理念・文化について



————他に社内で大切にしている価値観や文化などはありますか?



川口様:私自身は「挑戦を尊重する」という価値観をこの会社の雰囲気から感じていますね。

ある意味みんな自由なのですが、その中で挑戦したい人が居ればその意思を汲み取るという環境はありますね。


増田様:うん、確かにその価値観はあるね。

異動に関しても率先して手を挙げる人を引っ張り上げたいなと思っています。


もちろん挑戦した結果が成功のほうが良いとは思うのですが、どちらかというと、一歩目を踏み出せるかというのがすごく大事なので、「失敗してもいいから挑戦して欲しい」というのは発信していますね。


あと、「平準化」の話もよくします。

言葉だけ聞くと平均的という意味なのでつまらなさそうに聞こえるかもしれませんが、私自身はベース作りや基礎作りのことだと考えています。


何事も積み上げていくには基盤が平らで広い方が望ましいですよね。

だからこそ、商品においても1つがずば抜けて売れる商品ではなく、作り出した全ての商品が安定して売れる状態を目指しています。

これは商品だけでなく、会社自体・組織自体にも言える事だと思いますね。



会社の歴史について



————ディーブレスさんの事業が始まった経緯をお伺いしたいです。



増田様:当社は創業者である今井が2003年に1人で立ち上げた会社です。

彼の実家は「日本一の毛布のまち」と言われる大阪の泉大津市にあり、彼は毛布の染屋の息子として生まれました。


その後今井は新卒で繊維商社に入社し、7,8年程勤務した後、家業の染屋を継ぐ予定だったそうです。

しかし、そのタイミングで家業の染屋が廃業することになりました。

そこで、「染屋は辞めるけれど自分でやれることを」と決めて彼が30歳の時に当社は始まりました。

それから5年くらいは彼1人で事業を行っていたそうです。


そして初めて従業員を増やすことになった2008年に私ともう1人の社員が入社しました。

私たちが入社してからは、まず「売り先を増やそう」という事で展示会に年2,3回出展したり、会社自体の営業をお休みにして海外の展示会にも出展したりと、外部との接触を増やすために10年程費やしました。

もともと数社だった取引先が300社以上にも増やすことができたんです。


私達が入社する前、今井が1人で事業を行っていた時は、販売先はほぼ1つだけしかありませんでした。

その販売先は委託販売という事もあり、売れた分のみ引き取ってくれるので、残った在庫は別の売り先で販売する必要がありました。

だからこそ、まず販路拡大に注力しましたね。


川口と坂出の2人も今は広報を担当していますが、2015年頃から新たに立ち上げたBtoCであるEC販売の部隊に携わっていました。

これまで売り先を増やすためにBtoBをメインとしてアプローチを行っていましたが、それだけではなくBtoCの方にもアプローチをしようという事で当時BtoCの領域にも注力をし始めました。


当社の売上であるおよそ30%は彼らのEC部隊がゼロから挑戦を繰り返して作ってきてくれました。

今では、BtoCの部隊の売上が当社の販売先の部門別単体売り上げではNo.1になっています。

そして2023年の3月から2人は広報に異動となり、また新しいミッションのために活動をしてくれています。


さらに、2018年に丸三綿業株式会社という会社を子会社として事業承継しました。

ディーブレスは、寝具関係の企画と販売をメインとしており、製造は外部で行っていました。

そこで、一部ではありますが、丸三綿業株式会社へ製造をシフトし、事業の拡大にも尽力しています。

ここでは、当社以外の企業の製造も担っており、当社への販売は3割程度です。

丸三綿業の方はパートの方を含めて30名程度の規模となります。



————新しいことが次々に起こり成長著しい印象を受けましたが、コロナなどの影響で逆境に立たされることもありましたか?



コロナの影響は間違いなくありました。

特にtoBでは今まで毎年行っていた展示会への参加をコロナ禍では全く参加していない状態になりました。


コロナ禍で人が来ない事も理由の1つではありますが、私たちが10年展示会に出展し続けていることもあり、既に取引を行っている方も多く、新規性が少なくなってしまい効率が悪いというのも理由の1つではありますね。


ただ、そろそろ新規のお客様も増えてきているかなと思うので、2023年9月の展示会には5年ぶりに出展しようと考えています。


川口様:振り返ってみると、失敗もいっぱいありましたよね。


増田様:いっぱいあったわ(笑)

私自身はあまり失敗とは思っていないのですが、当社ではほとんどが中途社員で私もこの会社が3社目になります。

ディーブレスでの成功は今までのキャリアの中での失敗も含め、たくさんの経験が活かされていると感じています。


私の場合は、1つ目は繊維の商社、2つ目が食品メーカーと、業界が全く異なる経験をしてきています。

特に食品の業界が大きく異なるのでイメージ的に経験としてあまり役に立たないのではないかと思われがちなのですが、私自身は必要な経験だったと感じています。


食品業界ではスーパーと商談したり、棚割りを組んだりする大きい企業でしたが幅広く、自分の仕事の垣根を超えて何でも経験させてもらいました。

この経験が無ければ、今大切にしている、「仕入れと売りは同等な関係性だ」という価値観を得られなかったと思っていますね。

何となく、商品を購入してもらえるとお金をもらう側が下手に出てしまいがちですが、違うと思います。

今では、商品に自信があるからなのか、そういう価値観はあまり無いですね。


これは失敗の経験とはちょっと違うかな?


坂出様:失敗ではなくて良い経験に聞こえますね(笑)


その他にも当社は組織変更を行う機会も多いですね。

小さい規模の会社ですが、ディーブレスでは仕事の幅が本当に広いので、人によっては明日から全く違う仕事を任せてもらえる、という機会もあります。

それが今までと違うことだから「嫌だな」になってしまわず、新しいことに挑戦できる機会を楽しもうという形で取り組めることも環境の影響が大きいとは思いますし、特徴的かなと思います。


実際に、私もずっと事務だったのですが、産休明けに営業に変わったので、そういう変化が苦手な人は驚かれることもあるかもしれません(笑)


川口様:そういう意味で、少しずつ良い変化としてニ極化している部分はありますね。

色々経験する人も居れば、1つの事をずっとやっている人も居ます。


従来は色々な業務に携わる人を重宝していましたが、最近ではルーティン業務に携わる人も増えてきていますし、そういうルーティンに携わる人が居ないと会社が回らないのも事実です。

だからこそ、両方の人材が必要なのかなと私は感じていますね。


増田様:当社は元々総合職と一般職で分かれていましたが、数年前にこれを撤廃しました。

その結果、社員1人1人の適性に応じて異動が可能になったと感じていますね。

が、もしかしたら中には総合職と一般職の区切りがあった方が良かったと感じている人もいるのかもしれません。

常に変化の中で挑戦していこうという風土は残り続けているのかなと感じています。



————社員の方は色々な経験の機会がありますが、今後社員の方々にどういう人材になって欲しいかもぜひお伺いしたいです。



増田様:私は全ての社員がこの先ずっと当社に居るとは限らないと考えています。

だからこそ、他の企業でも活躍できる人材になって欲しいですね。


例え辞める時でも「頑張れ」と背中を押して応援して送り出せるのが理想です。

喧嘩して辞めていくよりも、「〇〇をやりたくて」とか「自分の強みをもっと活かせる環境で働きたい」と言ってもらった方が背中を押したくなりますね。


そして、当社を辞めるときにも「この会社で学べたな」「最後まで応援してくれたな」と前向きな気持ちで去ってもらえたら嬉しいです。

「本当はあの人居てほしいなあ」という人にこそ辞めてもらえた方が良いですね。

その方が気持ちいいですね(笑)


なので、社員のみんなにはどこに行っても活躍ができるような経験を当社を通じてたくさん提供していきたいと思っています。




業務内容やお仕事のやりがいについて



————実際の業務で大切にしていることややりがいがあれば教えていただきたいです。



増田様:私が代表として社長に就任するまでは今井1人で代表を務めていました。

「今井が居るから大丈夫」という今井の存在を通じた安心感を取引先には感じてもらっていたと思います。


しかし、この先もし業績が伸び悩んでしまった時に「今井が居ないからできなかったのでは?」と言われてしまうかもしれません。

そうなってしまうことを避けたいので、このタイミングで外部に向けて情報を発信したいと思い広報を立ち上げました。

広報を通じて自社の情報を発信し、ディーブレスという会社自体に安心を持ってもらうことを私が担っていくべきことだと考えています。


私は正直社長とか、上に立つ!というような高い志が元々あったかといえばそうではないかなと思います(笑)

他のメンバーの中で1番長くここに勤めているから代表として選んでもらえたと思っています。

みんなからの期待をもらっている以上は、事業をもっと成長に導いて、組織を次の人たちに繋げるための役割を全うするのが私の仕事だと感じています。


そういう意味では、自分たちのことを客観的に見て必要と感じることは、どんな事にも挑戦しようと考えています。


例えば、冒頭でもお伝えした通り、代表の今井は泉大津市出身ですが、私は特に出身でもないので、「泉大津の毛布を作らなくては!」とは必ずしも思っていないんです。

そういった今井とは違う視点で、新しく柔軟な発想で商品を生み出していくことはできるのではないかなと思っています。


「前はあの商品が沢山売れてたのにな」と考えることはありますが、全く同じものをずっと売り続けるのは商品を開発する社員たちもつまらないと思っています。

実際に過去に電気毛布を販売してみたりもしましたし、全く違う角度の寝具というのも私は取り入れていきたいですね。


今井は泉大津の毛布を大切に思っているからこそ手が出し辛い領域に対しても、こだわりがない私だからこそ挑戦していけるし、私が手を出していくべきだと思っています。


坂出様:こだわりがないことがこだわりですね(笑)


川口様:自分自身にこだわりがないからこそ熱い思いを持った人を応援できるって事ですよね。


増田様:そうそう、「こういうのもあるのか」と新しい角度のアイデアを聞くことはできますし、私ができないことをやってくれるというのは凄く応援できますね。


坂出様:あとは業務も任せてくれますよね。


増田様:うん、「全部やっていいよ」とメンバーに裁量の大きい仕事を任せる事もできているはず。




未来のビジョンについて



————ここまでのお話を踏まえて、今後どのように進んでいきたいかなど会社のビジョンがあればお伺いしたいです。



川口様:個人的には広報を立ち上げて、経営方針は凄く必要だなと感じていますね。

今までは個人に任せていた部分が大きく、自由だった部分もあるのですが、今後広報を行っていくのであれば、みんなが違う方向を向いていると魅力を十分に伝えることは難しいと感じています。


だからこそ、経営方針の部分は今年中に決定していきたいと思っています。

それを体系化・言語化して皆さんに発信していきたいです。


増田様:また、今年は人材やオフィス、物流への投資も今年しっかりと行いたいと考えています。

そして、来年は今よりも良い環境に変化することでのパフォーマンス向上も狙いたいですね。


3月から広報を立ち上げた事も将来のビジョンに含まれますね。

「モノが良くて商品が売れます」「販売先の業績が右肩上がりだから勝手に商品が売れます」という事もあるとは思います。

私自身今までそれに助けられている気がしていて、今後はそうではなく、当社発信で企業価値自体を高めて販売に繋げたいと思っています。


そうすることで、例えば新商品を発売した時に「あの企業が作っている商品だから良いのでは?」という顧客の心理的安全性や信頼を生み出したいと思って広報を立ち上げたという理由もあります。

広報が活躍することで長期的な視点で見たときに利益に繋がると考えています。

だからこそ、要望が来たら受ける、ではなくこちらから発信していくという企業にしていきたいですね。

もちろん広報の2人や現場にも少しずつ発信しています。


川口様:社内でも現状維持でもいいと言う人はきっといると思います。

そういう人たちへの意識の共有ができていない部分がまだまだあると思っていますので、それは今後の課題かなと感じていますね。


増田様:1度で全員に同じ温度感で理解してもらうのは難しいと思うので、賛同してくれる人から少しずつ変化してくれたらと思っています。


川口様:「現状維持で満足しない」というような想いを経営方針にも組み込んでいけるといいですね。

今まで営業をしていた時は特別代表とのコミュニケーションを意識する機会は少なかったのですが、広報を担当している今は代表とのコミュニケーションの重要性を感じるようになりました。

だからこそ、代表に意見を言いやすいという当社の特徴を活かして組織の課題解決も行っていければと考えています。



BACKグラデ.png

​各種お問い合わせ先※リンクが有効なものに限ります。

株式会社 ディーブレス

bottom of page