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琉生病院 リハビリテーション科

琉生病院 リハビリテーション科

一般財団法人 琉球生命済生会 法人事務局
琉生病院 リハビリテーション科 科長
医学博士/観光学修士

​喜瀬 真雄 様

2019年4月

一般財団法人 琉球生命済生会 琉生病院入社
2021年4月

琉生病院 リハビリテーション科 科長就任
2022年4月

一般財団法人 琉球生命済生会 法人事務局兼任

 

カイシャの育成論について



————最初に、貴院の仕事内容やお取り組みについて教えてください。



当法人は昭和36年に設立された公益法人です。

「予防医学の推進と良質な医療の提供により、地域の皆様の健康と幸福に貢献すること」を理念として掲げています。


病院としては地域医療・健診事業に力を入れてきました。

現在も宮古島・石垣島・久米島等での健診を巡回健診バスを用いて行っています。


この度、健康増進・参加分野では日本初の、日本理学療法士協会の認定理学療法士臨床認定カリキュラム教育機関となりました。

当院をプラットフォームとして、地域・アジアで活躍できる人材を育成していきたいと思っています。

また、教育機関としての地域貢献として協会承認の症例検討会について他施設で勤務されている方も当院で発表を行えるようにしました。

認定理学療法士臨床認定カリキュラムの具体的な内容は日本理学療法士協会作成のシラバスに沿っていますので標準的な内容になりますが、先々地域に貢献したい、アジアで活躍したいことを志向する方と接点を持てれば良いなと考えています。



————育成のお取り組みの中で特に力を入れている部分はありますか?



医療は公的な保険制度の上で行われていますので質が担保されている必要があります。

そのため、各専門職はそれぞれの学会や協会に育成フォーマットがあります。


当リハビリテーション科においては、日本理学療法士協会の生涯学習制度を利用し育成を図っています。

具体的には、登録理学療法士、認定理学療法士、専門理学療法士の取得を業務時間内で取得できるようにバックアップしたり、実習生の受け入れによる教育も行ったりしています。


育成論から考えてみますと、「優秀な人を採用する」より「変な人を採用しない」の方が重要なように感じます。

私が考える「変な人」の定義は、人格や専門職としての優劣ではなく、当院の理念や雰囲気に合わないというものですね。

当院よりも他の場所で輝くだろうなという人は採用しないようにしています。

そのため双方のミスマッチを無くすことが重要だと思いますので、カジュアル面談や希望があればインターンシップも行っています。




リハビリテーション科の理念について



————貴院の理念や雰囲気に合うというのは、具体的にはどういった方なのでしょうか?



リハビリテーション科だけで言えば、生活期のリハビリテーションが好きな人ですね。


あとは知識の守備範囲が広いことも大切です。

地域の病院になるとかなりご高齢の方もご来院されますし、例えば同じ90歳で同じ症状でも人によって原因や病気は異なることも多々ありますので、幅広くいろいろな病気についての理解が必要になります。

実際のリハビリテーション場面でも急性期ならリスク管理と離床、回復期なら日常生活動作練習など割とすべきことやリハビリを提供できる期間が決まっていますが、生活期はそのあたりは背景にしかならない。

病気に起因するリスクを管理した上で、患者さんではなく「病気を持った普通の人」としてその方の生活まで想像してリハビリテーション介入する必要があります。



————なるほど。ミスマッチを起こさないために、採用の際に気をつけていることはございますか?



まず相手が何を求めているのか、何を働きがいとするのか、という軸を見極めます。

その軸が当院の理念と合っていることを確かめてから、当院で可能な相手に合わせた働き方の提案をするようにしていますね。

地域に貢献したい、資格をとって自分自身を成長させたい、など軸は人によって様々です。


それが当院であればどう実現できるのかを伝えますし、話して納得感を持っていただけない場合は、その方の能力や人柄に関わらず不採用にするケースもあります。


しっかりと合点がいった上で働いてくれた方が双方のためですので、やりたいことができない、などそういった意味でのミスマッチも無くすよう努力はしています。


▲リハビリ室(左) 検診車(右)


喜瀬様のやりがいについて



————軸の見極めは大事ですよね。次にやりがいというトピックに移りたいのですが、リハビリの病院はたくさんある中で、喜瀬様は何故、琉生病院で働いていらっしゃるのですか?



単純に家が近いからというのもありますが、ここでやりたいことがまだまだたくさんあるからですね。

うちは大きい病院ではないですが、規模が小さいからこそ、やりたいことができると思っています。


例えばロコモ健診ギフトカードというプロダクトを立ち上げましたが、思ったようにはうまくいっていません...。

それでも色々工夫することができるのは、規模が小さい病院ならではかも知れません(笑)。


あとは健康に関しての出前講座を月3-4回行っています。

これも、地域貢献がモットーの、地域に根差した当院だからこそできることかなと。


それと、医学研究科博士課程での師匠が仰っていた「人を集め、人を育て、人を動かす」という言葉があるのですが、法人事務局の人間として、それを組織内に浸透させていきたいと考えています。

とても難しいですが必要なことです。


他にも当院の好きなところといえば、職員食堂があって、これがなかなか美味しいんです(笑)。

みんなから好評ですね。



————ありがとうございます。最後に、育成という観点から貴院で働く意義を教えてください。



先ほど申し上げた通り、当院は日本理学療法士協会の認定教育機関となりましたので、資格が取りやすい環境だということです。

協会の中で準備されているものを適切に享受することができます。

臨床研究ができること、資格を取りやすい教育制度が整っていることなどが、インセンティブとも言えると思いますね。


このことは、こちらも先ほど申し上げましたが、今後は地域に貢献したい方、アジアで活躍したい方とも接点を持ちたいと考えていますので、医療職じゃない方やヘルスケア領域に興味がある方へも届いてほしいですね。


良ければ、当院のHPの中にリハビリテーション科だけのページもありますので覗いていっていただければ嬉しいです。



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